こんにちは。
三重県材100%を使用した「木の家づくり」を手掛ける、アート・宙の小椋です。
私小椋が綴る2回目のコラムテーマは、『設計士の視点』です。
アート・宙の代表である以前に、設計という「家の根幹のつくり手」である私の考え方を、ぜひみなさんに知っていただきたいと思います。
■小さく建てて、大きく住むという選択
設計士でもある私が大切にしていつことの1つに、お客様とは理想の暮らしがブレないようにしっかり対話をしていくことが挙げられます。
同じプランはひとつとして、本当に存在しません。
家族構成や趣味が一緒だったとしても、それぞれのご家族によって家づくりにおける優先順位が変り、暮らし方も変わります。
私は、家づくりにおいて、大は小を兼ねるという考え方はしていません。
小さく建てて、大きく住む。
必要以上に大きくしたり、予算をかけたりしなくていい。
必要のない機能をつけても無駄になってしまいます。
お客様との対話の中で、そのお客様にとってプロとして必要でないものだと判断したら、他に予算をあてるのはどうか?といったご提案もしています。
■理想の暮らしを追求した先のシンプルさ
2023年3月にスタートした、セミオーダー住宅「Triple」。
24の組み合わせからデザインやプランをお選びいただける商品で、フルオーダー住宅に比べ、その家づくりの考え方は圧倒的にシンプルになりました。
定額制注文住宅「Triple」についてはこちら
ですが、お客様には必ず「どんな暮らしをしたいか」をお聞きしています。
例えば、家で過ごす時間だけでなく、庭で過ごす時間を大切にしたいといった方にTripleの家づくりがおすすめ。
家にかけるコストを抑えながら、庭にお金をかけるということができるからです。
時代的にも、家づくりの考え方はシンプルになってきています。
それは、「引き算の美学」ともいえるでしょう。不要なモノはなくし、個の本当に必要なモノにこだわる。シンプルだけど奥行きがあります。
■良質な木の家を、広くお客様へ
たくさんのお客様にアート・宙の家づくりを選んでいただけるようにと、「Triple」が誕生しました。
家づくりのプロである私どもが良いと思ったものをセレクトさせていただくことで、価格を抑えることを実現しました。
先代の強い想いから、これまでフルオーダーの家づくりをメインで手がけて参りましたが、セミオーダーの家づくりは前々から考えていて、試行錯誤すること10年。
2022年に先代から事業継承したタイミングで、このような家づくり(セミオーダー)もアリなのでは?と、新たな挑戦に至ったのです。
フルオーダーの家づくりと同じく、「ご家族の心と体の健康につながる、本物の家」という芯はブレることはありません。
■品質そのままにコストカットを実現
当社のお客様は、家づくりにこだわりのある方ばかりです。Triple をご検討されるお客様も、これまでの注文住宅のお客様と変わりません。手間暇かかる無垢の木の家づくりが、「高そうだな、いくらかかるんだろう?」と思っていた方でも、「これなら手が届きそう!」と感じてもらえる家です。
資金面を気にされる方は多い印象ですが、セミオーダー=安い?というのが心理的に働き、相談しやすくなったのではと感じています。
高性能住宅を求め、Ua値やC値といった数値を気にされる方にとっても、Tripleはおすすめ。
Ua値0.46、C値0.7〜1.0という性能値の家なら良さそうだと満足くださっているようです。
今回は、設計士という立場からTripleを通しシンプルな家づくりについてお話ししました。
暮らしの快適さを追求し、お金をかければ性能を上げることはできるでしょうが、三重県という土地で本当にその価値を見出せるのか、そこまでの性能を選択する理由を、立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?
現在、自分たちに家族に必要なものだけをシンプルに極めた家づくりが可能な、定額制注文住宅Tripleのご相談も随時承っています。ぜひ一度お話を聞きに、足をお運びくださいませ。