「サステナブル」という言葉を、近年あちらこちらで聞くようになりましたね。
持続可能を意味するこの言葉は建築業界でも浸透し、SDGsに向けた取り組みとして、常に意識すべきテーマとなっています。
今回は、「アート・宙のサステナブルデザイン」をテーマに、当社の実際の取り組みをご紹介していきます。
■地産地消、三重県産材にこだわる家づくり
二酸化炭素排出量の世界の40%は、建築建設産業が占めると言われています。家や建物を建てるには、製材から資材運搬、ともすると輸入輸送、様々な工程で二酸化炭素が輩出されます。
アート・宙は創業以来、三重県産無垢材や国産の自然素材にこだわった家づくりをしています。三重県で家を建て暮らすなら、土地の気候風土に合ったものを使うことで、建物が丈夫で長持ちしながら、心地よい住空間の実現が可能になるからです。
その三重という地に合った家づくりへのこだわりが、結果的に森を守り二酸化炭素の排出を削減しています。
■伐採と植林で森を守る
木や植物は、光合成により二酸化炭素と水からデンプンや酸素を合成するため、中には伐採しないほうが良いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、森や自然を守るためには、むしろ定期的に伐採し手入れをしなければなりません。
種類にもよりますが、ほとんどの木は樹齢65年を過ぎると、二酸化炭素をほとんど吸収しなくなります。そのため、木は植えてから50~60年くらいで伐採して活用するほうが、森林にとっても人間にとっても良いことなのです。森林の手入れにより土砂崩れなどを防ぎ、川も整い、水が流れ出る海も良くなる。建築は、木材を必要に使い、自然とヒトの暮らしを豊かにできるのです。
■ヴァナキュラーデザイン
「ヴァナキュラー」とは、「土地固有の」といった意味があり、建築のサステナブルに一翼を担うデザインになります。
例えば当社では、四日市の伝統工芸品である萬古焼を手洗いボウルに、伊勢和紙を建具に採用したことがあります。
伝統工芸は、その土地や風土ならではの素材や気候を生かし生まれます。主にはデザインの一部として生かすことになりますが、伝統工芸を活用した家づくりは木材同様、その家に馴染むこと間違いありません。
建築に限らず、日本だけでなく世界がSDGsに向けた取り組みに積極的です。
私たちの暮らしが豊かであり続けようと追い求めれば、自ずと自然に目が向けられ、それらを大切にしながら上手に活用しようとするものです。
アート・宙は、これまでもこれからも、お客様の豊かな暮らしのために、サステナブルな家づくりを続けています。