近年お客様の「災害に強い家づくり」への関心が高まっています。特に能登半島地震を機に、「備えよう!」という意識が世間一般に浸透しています。現状、当社で建てる家の過半数はソーラーパネルを設置しますし、その設置した家のさらに半分は、蓄電池も備えられます。
災害に強い家にするための手段の1つに、太陽光発電と蓄電池の設置があります。
今では一般家庭にも広く普及している太陽光ですが、蓄電池と合わせ深堀してお話したいと思います。
なぜ災害に強いのか?
地震などの自然災害そのものを未然に防ぐことはできませんが、起きてしまったときのために備えることはできます。太陽光発電はその1つで、災害時ライフラインが停まった場合でも、電気を使用することができます。
ただし、発電できるのは陽が出ている間だけ。夜間や曇り・雨天での発電は難しくなります。昼間留守にするお家では、ソーラーパネルだけ設置すると、つられた電気をタイムリーに消費できないため損かもしれません。ですからやはり、蓄電池を合わせて備えておきたいものです。
日中使用しきらなかった電気を貯めて、夜間はその蓄電分の電気を使えば、自家での発電消費ができるので、電気代もかかりません。
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太陽光発電設置に必要な知識
予算の都合から、設置を迷う方も多いのかもしれません。
また、以前は使わなかった電気を売電することで収入にすることもできましたが、電力自由化により売電価格も下がったことで、太陽光発電にあまり魅力を感じなくなった方もいるかもしれません。
ソーラーパネルの価格は、新築の場合1kWあたり平均30万弱。当社の場合、ご夫婦とお子さん2名の4人世帯のお家で、4~5kWのソーラーパネルを設置します。これは、自家発電した電気を使用することで電気代をカットし、約10年でペイできる計算になります。
蓄電池は200万円ほどします。売電が安いなら蓄電池は…とお考えなのも理解できますが、そもそもソーラーパネルが普及し以前よりずっと価格が下がり、売電価格も下がっているため、発電機および蓄電池の購入・設置と、使用することで抑えられるコストとかかるコストを35年でシミュレーションし、そのご家族にとって得かどうかを検討するのが良いでしょう。
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補助金の活用
2014年に国による補助金制度は終了したため、市町村ごとに用意された補助金制度を利用することになります。
三重県では比較的多くの市町村に補助金制度があり、太陽光発電設備および蓄電池などを対象としています。
例えば、当社所在地である四日市市の令和6年度は、太陽光発電設備に70,000円、蓄電池に100,000円の補助金額でした。
これらを利用するには、受付期間や先着順といった申し込みのタイミングや、発電する電力量の30%以上を自家消費するといった条件がありますので、事前に確認が必要です。
これから家を建てるという方には、太陽光発電や蓄電池の設置は、電気代や売電といったお金のことだけでなく、災害に備えるという点からよくご検討いただきたいものです。
当社ではそられも含めしっかり資金計画をサポートいたしますので、災害に強い家をぜひご相談ください。