「薬膳」と聞くと、何を思い浮かべますか?
中医学に基づき、食材や生薬を組み合わせた料理や食事法のことですが、一般家庭の食卓には、あまり身近に感じられないかもしれません。
10月20日に開催した食のワークショップでは、この「薬膳」を扱い身体に良いおやつ作りを行いました!
薬膳茶を嗜む
講師を務めていただいたのは、漢方スタイリストで薬膳アドバイザーの佐野友紀先生。
養生ボディーケアセラピストやコアチューニング講師の肩書も持つ、美容・健康に長けた先生に、日常の食習慣への薬膳の取り入れ方を教えていただきました。
薬膳茶は、緑茶や紅茶など私たちが日ごろ口にするお茶類に、漢方薬などの生薬をブレンドするだけで簡単に摂取できるので、薬膳入門にはもってこいです。
中医学で定められた5大栄養素、「気(エネルギー)」「血」「津液」「精」「神」を、薬膳茶で適切に補うことができるとされ、これらのバランスで健康の基盤がつくられるのだそうです。
今回のワークショップでは、乾燥が気になり始める秋にぴったりの、枇杷の葉や陳皮といった「潤す食材」を使った薬膳茶を楽しみました。
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秋のヘルシーおやつ
薬膳茶のおともに、秋をテーマにヘルシーなおやつづくりにも挑戦しました。
高野豆腐を使った「なんちゃって豆花」と、白キクラゲの入った「大根餅」です。
台湾や中国で定番のスイーツ豆花は、本来豆乳に砂糖やゼラチンを混ぜて固めて作りますが、高野豆腐を使うことでヘルシーなだけでなく、調理工程も短く済み、とても簡単につくることができました。
先生から、暑い季節には身体を冷やす緑豆、寒い季節には温かい胡桃や栗など、トッピングを変えると良いというアドバイスをいただきました。また、大根餅に入れた白キクラゲは、乾燥の秋だからこそ選んだ食材だそうで、より効能のある食べ方や組み合わせ方を知り勉強になりました。
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参加者の感想
今回の参加者は、健康意識の高い40~50代で、女性だけでなく男性の方もいらっしゃいました。
先生から教えを受ける一方的なワークショップではなく、参加者からの質問も多く、満足度の高いものになり、「また開催して欲しい!」というお声もいただきました。
何より、
“薬膳は身体に良いのは分かっていたけど、何から始めればよいのか分からなかったが、家でも簡単に作れるレシピを知れて、これなら息子も食べてくれそう!”
という感想をいただけたことは、当社がこのワークショップを企画した意図がきちんと伝わったのだと感じ、とても嬉しく思いました。
家づくりを通し暮らしの提案を行うアート・宙では、定期的にこのような食のワークショップを開催しています。お家に戻られてから生かせる学びをテーマに、食卓に役立つ情報をお伝えしていますので、興味のある方は今後開催予定のワークショップに、ぜひご参加くださいね!