アート・宙はこれまで、400件以上の建物を手掛けてまいりました。
その一つひとつにお客様の想いやストーリーがあるように、そこに携わる社員・職人たちにもまた、担当させていただくお客様やお家への想いやドラマがあります。
今回は、営業・井上と、忘れられないあるお客様との出来事を振り返ってみたいと思います。
■お客様との出会い
2015年に入社した私が2年目か3年目のときに出会ったお客様O様です。
医療関係のお仕事をされていた、当時60代のご主人でした。
弊社の内覧会にお越しくださったO様はユーモアたっぷりで、建築のこともよく勉強されている方でした。「無垢材で家を建てたい」というご希望は、木の家づくりにこだわるアート・宙にぴったりで、ご希望に沿うよう一生懸命ご提案をさせていただきました。
■3度目の正直
こちらの提案内容への反応は悪くはなかったものの、Ｏ様は他社メーカーでの家づくりを選ばれました。どうしても諦めきれなかった私は、上司とも話をし、Ｏ様に他社からの提案資料を見させていただいたのです。
資料を見て驚きました。素人目には分かりにくいのですが、提案資料に記載されている内容は無垢材を使った家ではなかったのです。
無垢の木で建てる健康住宅を望むＯ様と、無垢の木でお客様の健康につながる家を建てたい我々アート・宙。
何とかチャンスをいただけないかと、Ｏ様のお宅を訪問し、思いの丈を伝えました。他社メーカーの提案内容で無垢材を使っていない部分の説明もさせていただきました。
その結果、２回は断られましたが、3回目の訪問でついにO様は「何度も通ってくれて…」と、首を縦に振られました。
あの時の喜びは、8年経った今でも鮮明に蘇ります。
■無垢の木の家を手にしたO様の声
完成し、無垢材の家で暮らしをスタートさせたO様とは、今でもお付き合いが続いています。
「木の良い香りがする」「寒い冬も温かい」「室内の空気がきれい」そんなお声をいただいています。
「空気清浄機のランプが緑のままなんだ」とO様がおっしゃいました。以前住まわれていた家から継続して使用しているという空気清浄機は、空気に異常があると赤いランプがついていたそうですが、新しい家になってからは空気に異常がないことを示す緑のランプのままだと。無垢材の家では埃が溜まりにくいということを実感し、喜んでくださいました。
お客様の健康につながる、心地よい居住空間を提供することを、何より大切にしているアート・宙。営業として、単に目の前の1件を獲るということではなく、「何度断られても、これは意味のあるアタックじゃないか」と言ってくれた上司の言葉が身に沁みています。
これからも、木の家づくりを通して、多くのお客様の健康と心地よい暮らしを守れるよう、最善の営業に励んでまいります！
