テレビや新聞、毎日さまざまな場面で取り上げられない日はないというほど、世界中がSDGsに積極的に取り組んでいます。
アート・宙ももちろん、それに向け努力を続ける企業の1つです。
2030年までに達成すると掲げられた17の持続可能な開発目標に対し、我々の取り組みをいくつかご紹介いたします。
■「木の家づくり」はSDGsの根源
アート・宙は、住まうご家族の心と体の健康、快適な生活を実現していただくため「本物の木の家づくり」を手がけており、“県産の木材”を使うことにこだわっています。このこだわりは、お客様のためだけに留まらない別のメリットを生みます。
良質な木材を得るには、山を維持・管理しなければなりません。ですが、木を伐採し使うだけでは森林のCO2の吸収能力が下がり、さらには土砂崩れなどの災害を招く恐れもあります。大切なのは、植林し、木を育て見守りながら、適切に伐採をすること。
私たちが県産材を使うことは林業を活性化させるだけでなく、その仕事に携わる方々の生活を守り、木材の輸送時に発生するCO2の排出も抑えられ、環境維持にもつながります。
この取り組みは、次の6項目に関わっています。
7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8:働きがいも経済成長も
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任つかう責任
13:気候変動に具体的な対策を
15:陸の豊かさも守ろう
■端材の活用
アート・宙独自のイベントに「薪割会」というものがあります。
薪ストーブのある家を建築されたオーナー様のために開催しています。
このイベントでは、家づくりで生じた端材をオーナー様にも割っていただき、薪として無償提供しています。一般のご家庭では、ご自身で山などを所有していない限り、薪も自ら購入しなければなりません。オーナー様に喜んでいただけるだけでなく、資源を無駄にせず最後まで活用し、廃材を減らすことができるので環境にとっても良い取り組みと言えます。
この取り組みは、SDGsの以下4項目に関わっています。
7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
12:つくる責任つかう責任
13:気候変動に具体的な対策を
17:パートナーシップで目標を達成しよう
■伝統と環境保護を子どもたちへ
昨年4月、「ちびっこ棟梁」というイベントを開催しました。
10組ほどのご家族に参加いただき、5人の大工が子どもたちにのこぎりや金槌などの工具の使い方を教えたり、柱や梁を組む体験してもらったりした木育活動です。お父さんお母さんには見守っていただき、お子様たちだけで体験してもらいました。
現在の家づくりは、組み立て式のように作業が簡略化され、昔ながらの建築技術を持った職人が随分希少になりました。私たちが考える木の家づくりとは、単に木で家を建てるということではなく、木の性質を良い形で最大限に生かす技法も大切にするということ。そして、伝統工芸としてその匠の技を後世に残していきたいと考えています。
子どもたちに建築を体験し身近に感じてもらうことで、楽しみながら継承していけるこのような活動が将来的に大きな役割を担うと思っています。
この取り組みは、SDGsの以下2項目に関わっています。
4:質の高い教育をみんなに
9:産業と技術革新の基礎をつくろう
SGDsは、国連加盟193か国が15年かけ達成しようとしている、大きな世界基準の目標です。個人や一企業の努力だけでは難しいことでも、それを確かに積み上げれば、きっとより良い未来が拓けるはず。
アート・宙はこれからも、さまざまな角度からこうした課題をとらえ、真摯に向き合い活動を続けてまいります。