土地を探すにあたって、「まずは不動産屋さんに行く」という行動をとる方も多いのではないでしょうか。不動産屋さんは不動産、土地売買のプロですから、様々な情報も伝手もお持ちです。ひとつの方法です。
ただし、注意点がひとつ。
不動産屋さんが紹介してくれるのは「土地」です。家を建てると伝えていても、紹介してくれるのはあくまで「土地」です。
もちろん、一般的な日当たりや生活環境等は教えてくれます。
しかし、あなたが建てたい家を、ご希望のご予算内で、その土地を購入して建てることができるかどうかは判断してくれません。
何故なら、不動産屋さんは家を建てないからです。(住宅建築もされている不動産屋さんもありますが、一般的には建てていません。)
一方で、建築会社が見る・紹介するのは「あなたの家を建てる土地」です。
違いは、土地を手に入れた後を具体的に見据えた土地の見方かどうかです。
総トータル予算も伝えておけば、建築会社は土地購入から家完成までの流れの中で、資金の計画を提案できます。
不動産屋さんだけでなく、建築会社とも一緒に探したり、最終確認すると、よりご希望に沿った家づくりができると思います。
まずは、住みたい土地、建てたい家、これからの暮らしをイメージして、整理して、優先順位を決める。
その要望を満たせそうな土地を“家を建てることを前提に”探していきましょう。
土地探しをするときには、建てる家も一緒に決めることをお奨めします。
その土地にどんな家が建てることができるか?どんな暮らしができるのか? というのは、大きく分けると、次の3点がポイントになります。
土地そのものの条件
- 敷地の面積、方位、配置、形状、高低差
- 日当たり、風通し、眺望
- 土地と道路が接する(接道)の位置、長さ …etc
法律上の制約、規制
- 都市計画区域
- 用途地域
- 建蔽率、容積率
- 地区計画、条例 …etc
※建てる家の高さや大きさの制限に関わります
周囲環境、生活環境
- 周囲の建物、土地の助教
- 商業施設、学校・病院、公共交通機関等までのアクセス …etc
ちなみに、建築費用に影響するのは…
- 境界確定の有無
- 上下水、ガス、排水設備の引込状況
- 地盤
- 道路との高低差
- 接道状況 …etc
安い土地には安いなりの理由があります。
土地の見方を知って本当に良い土地を見つけましょう。
「建築する土地」を見るときは、その土地を道路から見て終わるのではなく、【その土地の真ん中に立って、四方を見て】みてください。
道路から見るものとは違う景色が見えます。
それが、実際に家を建てた時に、【家から見える景色】です。
意外に盲点だったりします。
ぜひお試しください。