2階建てのお家の階段は、どこに配置したいですか?
玄関からつながる廊下?それとも、リビングダイニング?
その多くがどちらかでしょう。
今回のブログでは、階段の配置についてお話ししてみたいと思います。
■人が集まるところに
リビングダイニングに階段を配置するメリットとしてよく言われるのは、人が集まるところを通る動線にすることで、家族と顔を合わせる機会が増えコミュニケーションを大事にできるということ。
アート・宙ではそれ以外にもメリットがあると考えていて、ほとんどのお家でLDKに配置するご提案をしています。
それは、“広がりのある間取りを実現できる”から。
人の行き来だけのために存在する廊下を無くし、その分を居住スペースに活用することを目的とした結果、LDKに配置をすることがより良いと考えています。
■プライバシーを守る工夫
中には、「常に家族の誰かに見られながら、2階に上がれないのはイヤ!」と、家族であってもプライバシーを尊重したい方もいらっしゃるでしょう。
LDKと緩やかにつながりながらも、LDKを通らずとも2階へ上がるには、階段の配置の工夫で解消することができます。
例えば、こちらのお家。玄関ホールに上がりガラス扉を開けるとすぐに階段が見えるのですが、そこはLDKの空間につながっています。扉を開け右手に進むとLDKが広がっているのですが、壁の位置などでLDKにいる家族からは階段が視野に入ることがありません。
LDKにいるお父さんお母さんは、帰ってきたお子さんの気配を感じつつも、LDKにいる家族の前を通らずとも2階の自分の部屋に行くことができるので、多感な時期のお子さんがいるご家族のプライバシーを保つことができます。
■階段の形やタイプ
壁に仕切られた階段や、スケルトンでオープンな階段。
間取りによって自ずと決まってしまう場合もありますが、どんなタイプにするかはお客様の好みによります。
お客様は木材を使った階段をよく気に入っていただきます。また、ご要望によりアイアンと組み合わせて作る場合もあり、無垢材と無機質な素材の組み合わせが、ナチュラルモダンでお洒落な印象に。
オープンな階段はデザイン性があり、目線も通るので空間が広く感じられます。小さなお子さんがいらっしゃる場合には、スケルトンの階段は安全面で気を配る必要があります。
壁で囲まれたボックス階段も、その下を収納やパントリー、小さな書斎コーナーのような場所を設けることができ、空間を有効活用できるというメリットがあります。
土地が狭いからこそ広く見えるスケルトン階段にするではなく、あえてボックス階段にし、空間を有効活用するという選択もできます。
1階と2階をつなぐ用途の階段。その配置やタイプは、家族の関係性や空間の開放感、吹き抜けと繋がる暖房効率に、収納量と、あらゆることに関わる大切な要素。私たちも、そのお家に最良な階段を多角的に考えご提案しています。
アート・宙で家づくりをご検討の際は、どんな階段が良いか?以上に、「ご家族とどんな生活を送りたいか?」をぜひお聞かせくださいね。