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広さとは何ぞ?
広さの数値だけでは分からないことも。
「どんな家を考えていますか?」とお伺いすると、「○LDKの家がほしい」や「リビングダイニングで○○帖はほしい」、「○○坪はないとなぁ…」という答えが返ってくることがあります。
ご家族の人数を考えて部屋数を考えたり、今のお住まいから考えて、各部屋に対するご希望の広さがあるかとは思います。また、親類や友人知人の家に行ったり、新しく建てた家を見に行った時の印象を踏まえてのご要望もあります。
ただ、家の広さを考える時の検討してほしいのは、「自分たちの暮らし」であり、「新居に持っていくもの・置くもの」です。
↑2枚とも同じ広さのLDKの写真です。
同じ広さのLDKでも、縦一直線に繋がった空間とL字に繋がった空間では、窓の位置、収納棚や壁等の位置が異なることで、置けるものが変わったり、広さの感じ方が異なります。ご自身の生活に必要な広さとは何でしょうか?
吹抜けや通路部分の有無によっても、見え方・感じ方が違う。
そして、実際に必要な広さも異なる。
では、広さはどう考えるか?
“帯に短し襷に流し”にならない快適な空間
広ければ広いだけ良いかと言えば、案外そうでもありません。
ただ広いだけの空間は落ち着かないという人も多いですし、それだけの大空間のお掃除も一苦労です。
部活動や習い事、趣味、ファッションや食事等へのこだわり等、暮らし方によって、各ご家族で求める部屋の大きさも収納の量も異なります。
新居に持っていくもの・置きたいものが変わってくるからです。
各部屋のスペースはほどほどでも、収納をきっちり取ることで、快適になることもあります。
各部屋の広さは、本当にそれほど必要なのか、逆に、その広さで足りるのか、今のご自身を振り返って整理してみませんか?
例えば…
①リビングにピアノを置く場合
物を置くには、スペースはもちろん、壁も必要です。壁がない空間に置くとすれば、テーブルとソファー・椅子くらいではないでしょうか。
となると、ピアノを置くためのスペースと共に、TVを置けるスペースが必要となります。
欲しいと思っている大きさよりも、ピアノを置くための1帖ほどのスペースを余分に、そして壁の配置も考慮する必要があります。
②寝室の使い方
寝室が、文字通り「寝るためだけの部屋」ならば、ベッドもしくは布団を置くことが出来るだけのスペースがあれば問題ありません。(ちなみに、シングルやセミダブルのベッド2台またはダブルベッド1台であれば、6畳あれば十分です)
しかし、寝室で、趣味の作業ができるスペースを確保したり、嫁入り道具の鏡台を置きたいなどということがあれば、その要望に伴った広さを設ける必要があります。