11月も末。あとひと月で2024年も終わりです。
ふり返ればちょうど新年を迎えた1月1日、能登半島地震があったことも、まだ記憶に新しいですが、近年毎年のように全国各地で地震が発生し、わたしたちの防災への意識は高まっていますね。
今回は、地震に強い家づくりのカギをにぎる「制震ダンパー」についてご紹介します!
高まる地震への不安意識
東日本大震災をきっかけに、宮城県の地域情報サイトを運営する会社が行った今年の防災アンケートでは、「自然災害に対して不安を感じていますか?」という問いに、「とても感じている」「やや感じている」と回答した人は、全体の93.6%にも及ぶことが分かりました。
また、「不安に感じている自然災害はどれか?(複数回答可)」という問いに、「地震」と回答した人が98.4%いて1位でした。2位の「大雨・洪水」という回答は55.4%だったので、どれだけ人々の不安が地震に向けられているかが明らかです。
(参考:https://machico.mu/special/detail/2629)
地震に強い家の特徴
これから家を建てようとする方には、地震対策は必須!
特にこの東海地域では、いつ起こるとも知れない南海トラフ巨大地震が懸念され、朝日新聞の地震想定調査で、被害の大きい都道府県として、第4位に三重が挙げられています。
家族と暮らしを守るため、最大限の地震対策をしておきたいものです。
地震に強い家には、建築基準法の条件を満たしている前提で、いくつかの特徴があります。
・正方形や長方形の形の家
・平屋
・地盤が強い
・軽量な屋根
例えば、L字やコの字型の家、外観に凹凸がある2階建てなどでは、地震が起きた時、揺れのエネルギーがどこか1か所に集中的に偏り、歪みが生じやすいとされます。長方形正方形のようなシンプルな形のほうが、家全体が均等に地震に耐えられる特徴があります。
土地選びや外観・材質選びといったこれらは、家づくりを始める前に、お施主様が意図的に選択できるものなので、参考にされると良いでしょう。
地震に備える方法
地震への備えとして、制震・耐震・免震があります。
壁の筋交いなどで建物の強度を上げ揺れに耐えるのが耐震。地盤と建物の間の免震装置で揺れを建物に伝えにくくする免震。免震が地震対策としては最もコストがかかります。
制震は、その装置が揺れを吸収してくれる仕組みで、制震ダンパーはその役割を担います。
制震ダンパーMIRAIE
当社は、これまでオプションだった制震ダンパーを、能登半島地震以来お客様からのニーズが高まったことで、標準仕様といたしました。
一定の大きさに、筋交いの代りに4機設置します。高減衰ゴムが使用されたMIRAIEΣという製品を採用し、最大95%の揺れ幅を低減し、90年経過してもほとんど性能が変わらないことが確認されています。
地震大国日本では、地震に強い建物は、建築建設業界全体の大きな課題です。備えが大事なことは分かっていても、伴い費用も高くなるので、多くのお客様がどの程度対策するのかは悩ましい点もあります。
全倒壊ゼロを目指し、アート・宙はお客様の防災ニーズに応えながら、お客様が長く快適に暮らせる家づくりを追求して参ります。