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平屋が高くなりがちな理由
平屋という家のカタチ。
基礎のコンクリートや屋根材(ガルバリウム・瓦等)、外壁材等、外部の面積が広い部分の費用が建築費用を左右することが多いです。
そういう点では、平屋の場合、家の面積に対して、すべて基礎も屋根も必要になってくるため、面積の一部が重なる2階建てに比べると、必然的に費用が高くなりがちです。
特に総2階の家との比較では、ほぼ2倍の面積差がうまれます。
もちろん、階段等の2階建てに有って、平屋には不要なものもあります。しかしながら、同じ面積であるからには、構造部分や部屋の下地・仕上げ材に関しては、平屋でも2階建てでも大きく変わりません。よって、増えるものに比べて、不要なものや削減できるものが少ないのが平屋です。そのため、単純に同じ面積の家ならば、平屋の方が高くなる傾向があります。
平屋は、2階建てに比べて、不要なものや削減できるものが少ないと言いましたが、根本的に面積を見直すことはできます。
同じ面積の家なら、基礎と屋根が広い分、平屋の方が費用として高くなる。
本当に平屋と2階建てで同じ面積が必要か?
階段や通路部分の面積を考えると…
平屋は、1・2階を繋ぐ階段が必要ない分、面積が少なくすむこともあります。もちろん、平屋は平面で各部屋を繋げないといけないため、プランによっては通路が増えることもありますが。
また、平屋だとトイレが1箇所であることも多く、1・2階ともにトイレ設置が多い2階建てよりも、必要となる空間が少ないこともあります。
1,2坪の差かもしれませんが、その差が平屋と2階建ての金額差を埋めたり、逆転してしまうこともあります。
単純に同じ面積の家であるならば、高くなりがちな平屋ですが、
プラン次第で、2階建てと同等の金額で平屋を建てることも可能です。
一度、「必要な広さを備えた平屋」を検討してみてはいかがでしょう?
プランで比較
下のプランで比較してみます。
部屋はほぼ同じ広さの平屋と2階建てのプランです。(青の部分)
(2階建てのリビングが0.5帖広く、その分、平屋の寝室が0.5帖広い程度で他はほぼ同じ大きさです)
また、家本体の大きさもほぼ変わりません。
平家が1帖程小さいくらいです。
黄色の部分は、2階建てプランの2階トイレ、平屋では収納にしています。
緑の部分は、2階プランで階段と一部通路、平屋では通路と収納になっています。
赤の部分は、2階建てで通路になっていて、その分平屋では必要ない空間です。
結果としては、約1坪分、平屋のほうがコンパクトにできました。