日本人は生活に結びついた山や森林をきちんと管理し、計画的に木を伐採してきました。伐採した木は家の材料や生活用具として利用してきました。
しかし、現代では、木を切って利用し、その跡に新しい木を植えて育てるサイクルがうまく回らなくなっています。
■植林から50~60年が伐採に適した時期
木の伐採にちょうどよい時期は、木を植えてから50~60年ほど経ったころです。このころになると、木の成長時期が過ぎ、二酸化炭素の吸収作用もピークを超えます。
■木が伐採されず森に残されています
ところが、伐採に適した時期を迎えた木が森にそのまま残されるケースが目立っています。例えば、戦後間もないころに住宅建材として植えられたスギやヒノキが、いまだに伐採されていません。
その理由の1つは、安価な輸入木材の増加です。
■土砂崩れや河川氾濫を引き起こす恐れも
伐採時期が過ぎた木を放置すると、自然災害を引き起こすこともあります。特に、根が浅いスギやヒノキは大雨で地盤が緩むと根ごと倒れてしまい、土砂崩れの原因となります。
さらに、開発による森林破壊も進み、山の保水力が低下しています。大雨の後に山から大量の水が流れ込み、河川が氾濫する恐れが高まっています。
また、森や里山が本来の姿を失い、生きる場所を追われた動物たちが人家の近くに出没するようになっています。
■花粉症の原因にもなっています
春になると、山林で成長したスギやヒノキが一斉に花粉をまき散らし、それが風に乗って人が住む街へ飛んできます。多くの人たちを悩ませる花粉症の一因は、計画的な伐採が行われないことにあるのです。
■アート・宙は木の地産地消を進めます
森や里山を本来の姿に戻すためにも、地元の木を切って使い、その跡に新たに木を植えて管理していかなければなりません。アート・宙は木材の地産地消を積極的に進めていきます。
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