湿度が高い季節になると、裸足で床の上を歩いた時に「ベタベタする」。そう感じている方、いませんか?
無垢フローリングを使った家なら、こうした夏の足裏からくるベタつきや不快感とは無縁の暮らしが叶います。
今日は、そんな素足で心地よく過ごせる無垢フローリングと上手に付き合うためのお手入れ方法やその過ごしやすさの秘密をご紹介しましょう。
■無垢フローリングの良さを感じてみてください
薄く木を張り合わせた合板フローリングと比べて、無垢の木を1枚1枚フローリングにした無垢床は、木が本来持っている良さを最大限感じられる素材です。
木は呼吸を続け、空気中の湿度を調節してくれるので、夏でも足が触れた際の不快なベタつきがありません。
また、木は保温性も高いため、寒い冬にも冷たい触感にはならないので、暖かく過ごせます。
熊野の木材を使った家づくりをしている私たち。
家づくりをさせていただいたオーナー様邸に伺うと、スリッパなしで生活されている方がとても多いんですよ。
アート・宙の展示場では、あえてスリッパをお出ししていません。
これは、無垢床の良さを実際に体感していただきたいから。
「無垢床ってどうなの?」と少しでも気になっている方は、ぜひ展示場で無垢床の上を歩いてみてください。
■無垢床のお手入れ方法①キズがついたら
さて、ここからは実際に無垢床の家に暮らす場合のお手入れ方法についてご紹介していきましょう。
木の素材としての特性を活かすと、ちょっとしたキズなどもご自身できれいな状態に戻すことができます。
例えば、硬いものを落として小さなキズがついてしまった場合。
ティッシュに水を含ませて少し置いておくだけで、潰れた木の繊維が膨らみ、凹みが戻ります。
カッターなどで繊維を断裂させてしまった場合にはこの方法は使えませんが、少々のキズならこんなふうに気軽に直せるのです。
また、家具を置いていて少し大きめの凹みができてしまった場合。
手ぬぐいや雑巾などを濡らして、凹みの上に置いたらアイロンをかけてあげれば大丈夫。ぜひ試してみてくださいね。
■無垢床のお手入れ方法②シミがついたら
家具でも同じことが言えますが、水ジミがついてしまった場合でもお手入れをすれば目立たなくすることができます。
使うものはたった2つ。クエン酸と水だけです。クエン酸を水で希釈し、シミができているところに塗り、乾かしたら拭き取る。これを数回繰り返すだけできれいな状態になります。
この方法は、ウレタン塗装が施されてしまった木や、合板ではできないこと。
アート・宙の無垢床だからこそできることなんですよ。
■こだわりすぎて蜜蝋ワックスも作りました
無垢フローリングのお手入れに欠かせない蜜蝋ワックス。
蜜蝋ワックスを無垢床に塗り込むと、美しい艶が出てきます。オーナー様の中には「家が完成してから、床に蜜蝋ワックスを塗るのが趣味になってしまった」という方もいるくらい。
その変化は見ていてとても楽しいものです。
けれど、「もしこの蜜蝋ワックスがお客さまの体に良くないものだったら、それはなんだか違うよね」というのがアート・宙の考え方。住まう人の健康に気を配った家づくりをするなら、お手入れに使うものも体に安心なものを使っていただきたい。
そんな思いから、社内で始まったのが蜜蝋ワックスづくり!!
そのきっかけは、これまで使っていた蜜蝋ワックスの成分を調べた時。
外国産の油が使われていたんです。
せっかく木は三重県のものを使っているのに、ワックスにはどこで造られたのかわからないものを使うのでは意味がない。
そんな思いから作ったのが、三重県の里山で暮らすミツバチたちの余剰巣(蜂蜜を採蜜したあとの巣)から手作業で取り出した無添加の蜜蝋と、米油を使ったワックスです。
赤ちゃんやペットが万が一床を舐めてしまっても安心のものです。
アート・宙では蜜蝋ワックスにも気を配った家づくりを続けています。
お引き渡しの際には、こうしたお手入れ方法もきちんとお伝えしますので、ぜひ愛着を持って大切な家での暮らしを楽しんでみていただきたいなと思っています。
*オリジナル蜜蝋ワックス「宙のみつろう」は通販もしています
https://item.rakuten.co.jp/miemukunokiartsora/10000001/
◎アート・宙 イベント情報
https://www.artsora.com/jeengross/event/