家づくりを考えるとき、リビングはこうでキッチンはああで……と、つい建物そのものに意識が向きがちですが、実は外構も重要。どんなに素敵な家が完成しても、建物を取り巻く環境が殺風景だと勿体ないですね。
今回は、外構の一環、アート・宙も力を入れるお庭づくりのあれこれを、お話ししたいと思います。
■お庭のご提案
アート・宙では、家とセットで外構費用も含んだ予算組みをし、外構プランもご提案しています。
土地あっての家づくりですから、敷地面積によりお庭をつくれるかどうかも変わりますし、間取りにも関わってきますので、家づくりの最初のうちに計画的につくりこんだ方が、建物とのバランスや統一感のとれた外構を実現することができます。
例えば、後になってお庭に水を引くための立水栓を設置しようとしても、工事の手間がかかり割高になってしまうので、家づくりと一緒に進める方が経済的とも言えます。
「外構は、結構費用がかかりそう…」と心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、150～250万円ほどが相場です。アート・宙には、外構工事やお庭づくりにも専属の職人がいるので、家の雰囲気に合わせたトータルコーディネートが可能です。
■再現したお庭
和・洋など、お庭のテイストも家と同じで、お客様の好みや予算でつくり方も変わります。
そんな中、こういったケースもありました。家の建て替えをご依頼いただいたH様。
ご両親の思い入れのあったお庭はそのままに、家を建て替えたいというご希望でした。家を取り壊し、新たに建築するという新築で「お庭を維持できるのか？」とH様はとても心配されていましたが、想像以上のお庭を実現することができ、満足いただくことができました。
お庭に手をつけず、上手に家だけをつくったわけではありません。石など庭にあったものは一度運び出し、家が完成した上で再び敷地に運び入れ、ご両親の思いれのあったお庭を再現しました。家づくりにおいて、
新しいものばかりが良いとは限らないのです。大事なものは引継ぎ継承したい、そんな方もいらっしゃいます。
素敵なお庭が完成した以上に、H様の想いに寄り添えたのが、私たちにとっても嬉しいことでした。
■おしゃれ物置で庭の活用
お庭に木や植物を植えたり、池やビオトープをつくったり、素敵な庭をつくりこむのもいいですが、物置を設置するという選択肢もあります。
アート・宙の展示場のお庭には、地面が凸凹と小さな丘が連なっていますが、平坦に均すよりもお庭に奥行き感が生まれます。芝を植え山のようなイメージに仕上げ、山小屋のような物置を置いたのです。
土間部分に薪を置くことができるだけでなく、屋根がついているので日差しを遮りながらここでBBQを楽しむことができます。自宅のお庭が、アウトドアに出かけたような世界観を作り出しています。
見せる庭、愛でる庭、楽しむ庭、使う庭。お庭づくりにも様々な形があります。
お庭は家の一部。設計段階から、お庭で何をしたいのか、または家全体をどのような見え方にしたいのかなどをしっかり考え、プラン立てできるといいですね。
